臨床現場における実践心理療法
― 心理療法家の存在とその関係による手助け ―
講師:渡辺雄三
「臨床現場における実践心理療法 ― 心理療法家の存在とその関係による手助け」について、次の構成で、講義形式でお話しさせていただきます。
Ⅰ 実践心理療法のための受理・導入面接 ― 心理療法という手助けをするための準備と手続き
Ⅱ 実践心理療法(その1)クライエントの言葉や表現されるものに深く耳を傾けることによる手助け
Ⅲ 実践心理療法(その2)クライエントと丁寧に言葉を交わすことよる手助け
Ⅳ 実践心理療法(その3)クライエントに思いを馳せ、思いを巡らせることによる手助け
Ⅴ 実践心理療法(その4)クライエントと心理療法家との心理療法的関係性による手助け
私は、心理療法というものを基本的には、「心理療法家の存在とその関係によるクライエントの「こころ・からだ」への手助け」と考えています。
今回のワークショップでは、その中核となる「Ⅴ 実践心理療法(その4)クライエントと心理療法家との心理療法的関係性よる手助け」について、とくに時間を割いて、お話しする予定です。
講師紹介
人間環境大学大学院(臨床心理士養成第1種大学院)特任教授
精神科病院臨床と開業心理臨床における、それぞれ30年に及ぶ心理療法実践を通して、臨床現場において真にクライエントの手助けに役立つ心理療法というものについて、考え続けている。
<主要著書>
自己実現と心理療法 創元社(2015)
臨床心理士の仕事の方法 金剛出版(2015)
私説・臨床心理学の方法 金剛出版(2011)
夢が語るこころの深み 岩波書店(2006)
精神分裂病者に対する心理療法の臨床心理学的研究 晃洋書房(2003)
夢の物語と心理療法 岩波書店(2002)
夢分析による心理療法 金剛出版(1995)
病院における心理療法 金剛出版(1991)
心理療法と症例理解 誠信書房(1988)他
定員50~60名(制限なし)